脈と心臓としなやかさ
おカラダの状態をみながら
おてあての際に
施術の参考にさせていただいている脈拍のリズム。
でも、たまーに
脈が分かりずらい。。。
という方をみかけます。
むむむっ?
私の脈診の仕方が悪いのかな?
と思い
心臓の上にチョンっと手を乗せ、観察してみます。
心臓に手を当てていると
真っ先に
手に情報として入ってくる胸部の骨たち。
胸部の骨らはもちろん骨なので
ゴツゴツとしているのですが
なかには、しなやかさがないケースがあります。
私たちの胸部前側の骨格は
中心にある胸骨と
肋軟骨と呼ばれるやわらかい骨
臓器を囲む肋骨体とで形成されています。
しかし、しなやかさがない ということは
この肋軟骨の動きが妨げられ、胸部全体がかたく
そのため
呼吸が浅くなっていたり
横隔膜もきちんと動いていない状態になってしまいます。
通常、私たちが安静時にしているときの呼吸は
横隔膜の移動は1~2cm程度ほど
深い呼吸をすると横隔膜は
5cmから最大で10cm程度動き
拡がったり縮んだりを繰り返しています。
それに付随して
胸部全体の容積も変化しています。
胸部の奥のほうにある心臓に
手を当てて少し待っていると
心臓の右心房にある
洞房結節と呼ばれる電気信号を
ピリピリと感じます。
通常、心臓は1分間に
約60~80の規則的なリズムで
拍動を繰り返していますが
この規則的なリズムは
洞房結節でつくられています。
ここで発生する、ごく微量の電気が
心臓に備わっている " 刺激伝導系 " という
経路をつたって
心臓の拍動を生じ、血液が全身の毛細血管へと送り出されるのです。
心臓にそのまま手をおき、また少し待っていると
その洞房結節が落ち着き
捻転していたり上下にいっていたり
ぎゅーっとなっている
やや不安定な心臓の状態もみえてきます。
その不安定な状態をニュートラルにすると
心臓も心地よい状態になります。
その後、再度脈診をとると
分かりずらかった脈拍がキチンととれるようになり
しなやかさがなかった胸部もゆっくりと動き出し
呼吸もしやすくなります。
(場合によっては横隔膜などもおてあてすることもあります)
心臓のポンプ機能は
私たちのカラダの各細胞や組織、臓器へと
新鮮な酸素や栄養素を与えてくれたり
不要になった老廃物をカラダの外へ排出するために
絶え間なく循環しています。
その循環を妨げないためにも
自分自身のカラダの様子も
呼吸するとき
どうなっているのかな?
胸部がちゃんと動いているかな?
などと、みてあげることもしてみては?
横隔膜や胸部が動いていないと
呼吸補助として動いている
首にある筋肉(胸鎖乳突筋、斜角筋)に負担が出て
首が痛い、肩が凝るなどの問題も出てきますよー。
ちなみに
6歳の甥っ子
普通に呼吸しているときの胸部は
しっかりと前後左右に動いていました。
子どもって
本来あるべき私たちの姿を
鏡のように映してくれているようにも感じますね。
心臓=ハート
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