腎臓はぷかぷか
お客様へうつ伏せの
トリートメントをしていると
" 左の膝が痛いの "とお客様。
背骨をみてみると
腰の辺りが左に引っ張られている感じで
筋肉も緊張気味。
腰の辺りに
そっと手をあてて
やさしくおてあてをしてみると
さっきまでの膝の痛みがなくなりました。
今回のケースは
左の腎臓が下垂していたのと
やや後方気味に位置していたので
膝の痛みが生じていました。
膝の痛みには
頭蓋骨や下肢関節のおてあてが
必要なときもありますが
でも今回は
腎臓の位置がやや後方気味で
下垂している状態。
腎臓はぷかぷかと
脂肪に包まれ漂っている状態なので
下垂しやすい臓器でもあります。
腎臓が下垂する要因として
重力の影響もありますが
普段からの姿勢
立ち仕事・座り仕事が多い
日々の食生活
(添加物の多い食品やお酒などの嗜好品、薬など摂ることが多い)
高い靴を履くことなど
さまざまな事柄と関係しています。
腎臓は背中側の腰の上部に
左右1つずつ位置しており
右の上腹部には肝臓の巨大な臓器があるので
右の腎臓のほうが
左よりも若干位置が低いところにあります。
*腎臓はココ*
腎臓はそら豆の形をしていて
大きさは握りこぶしくらいのサイズ
重さは約130~150g。
腎臓は
糸球体という毛細血管の糸玉と
そこから続いてグネグネと走る尿細管からできています。
この糸球体は
血液から尿をろ過し、尿細管へと流れ込み
99%はまた血液中に戻り再吸収され
不要になった水分を尿として排出します。
(尿の主な成分は水・若干の塩分と尿素など)
腎臓はカラダの状態に合わせて
尿の成分を臨機応変に調節しています。
これにより、体液の成分を一定に保ち
カラダをつくる細胞たちが生きるための環境を整えています。
尿は
脳にある視床下部の下にぶら下がっている
下垂体という
内分泌腺から出ている
ホルモンの働きで尿の濃度調節がされており
尿の色の元は
ウロビリンと呼ばれる物質
その元をたどると
胆汁のなかに含まれるビリルビンに
さらにさかのぼると
赤血球内のヘモグロビンに含まれる
ヘムに由来するよう。
腎臓の働きが悪くなると
体液量の調節がうまくいかないため
イオンバランスが崩れ
カラダのむくみとなり
めまいやカラダが疲れやすくなったり
赤血球も減るので
貧血も起きやすくなります。
ほかにも、腎臓の疲労を感じると
血液の流れと関係する
髪などの質感が変わったり
耳鳴り、腰痛、冷え、足がつる、むくみ
急激な視力の低下などに反映するとされています。
腎臓が疲れていて
恐れや不安が強いときは
奥歯にもチカラが入らず
すりつぶす食べ物の消化も
悪くなってしまいます。
腎臓を大切にするため
甘いものや油っぽいものも控えたり
日々の食生活も大切になりますが
疲れたなー
と思ったらまずは
ゆっくり横になって休むことが必要です。
そのほうが腎臓も
ぷかぷかと心地よいはず。
ちなみに
東洋医学では
" 心 "の過剰を削ぎ落とすのは
" 腎 "と伝えられています。
腎臓が心地よくなれば
腎臓経由で心臓も
元気にすることができるので
もやもや
ストレスの軽減にもなりますよ♪
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