よく噛もう
私たちが毎日行なっている
咀嚼運動。
この咀嚼運動は
耳の上あたりからアゴにかけての側頭筋と
笑ったときに動く
頬の筋肉の咬筋
頬の一番高いところから
アゴにかけての翼突筋を
ひっくるめて
咀嚼筋と呼ばれる
筋肉で動いています。
この咀嚼運動は
私たちの中枢神経系に形成された
基本的な運動パターンで
とくに意識しなくても無意識に活動します。
プリンや豆腐のような軟かい食べ物だと
歯で粉砕しなくとも
舌と口蓋で圧縮して食道に運ばれ
それ以外の
ある程度の硬いものなどは
臼歯部に舌で移動させ粉砕し
圧縮してから食道へと運ばれます。
しかし
私たち現代の食事は調理され
軟かな食事が増えたため
1回の食事に要する咀嚼回数が
減少しているとの指摘もあるそうです。
よく噛まず
唾液の分泌が不十分のまま胃に行くと
胃のなかはアルカリ性に傾きます。
すると、胃酸の分泌が弱くなって
胃酸による殺菌効果が働かず
胃や腸内に腐敗が起こりやすくなります。
よく噛まずにいると
ついつい食べ過ぎてしまったり
舌やアゴのチカラが弱くなり
歯並びにも影響が出てきてしまいます。
とくに、成長期のお子さんには
固い物をよく噛んで食べることをおススメします。
上下のアゴの骨や顔の筋肉が発達し
丈夫なアゴをつくるので。
アゴが充分に発達していないと
歯並びが悪くなったり
虫歯ができやすい
運動能力が低下するなど、いろいろと健康を害する問題が生じてきます。
調理により
消化のよい食べ物が増えても
その食感や美味しさを味わうためには
口のなかで食物をよく噛んで
唾液と混ぜながら
攪拌することが必要なのです。
普段から
ゆっくりよく噛むことを習慣づけると
唾液の分泌も促され
口腔消化が良好な状態に保たれます。
家族団らんで
食べ物の美味しさや
楽しさを味わうというのも
脳のいい刺激にもなるので
たまにはTVを消したり
新聞を読みながら食べるのではなく
会話を楽しみながら
噛むことも意識してみては?
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