頭蓋骨 ~後頭骨~
あたまのカタチで
"ぜっぺき"という言葉を耳にしたことがあると思いますが、そこに位置しているのが後頭骨です。(頭頂骨~後頭骨にかけて)
あたまの後ろは通常丸みを帯びていますが、ここのところが平らになってしまっていることを"ぜっぺき"と言っていますよネ。
でもこの"ぜっぺき"、当たり前ではないんです。
真横から見た後頭骨はこんな感じです。丸みがありますね。
後頭骨は頭頂骨や側頭骨、蝶形骨とも隣合っているので、もちろん周りの骨にも影響が出てきます。
後頭骨のバランスが取れていないと軸がズレ、仰向けに寝たときにも首が左右に傾いてしまったり、骨盤の安定にも関係します。
カラダの前屈・後屈や下肢などの動きにも影響してきます。
後頭骨に位置する後頭葉の主な働きには、色や形、明るさや奥行き、動きなどの情報を認識する視覚の役割があります。
後頭部を強打すると目がチカチカするというのは、後頭骨に物理的にショックが与えられたことにより、一時的に視覚障害が起こったものだと言われています。
後頭葉は大脳と小脳の間を仕切る硬膜である小脳テントに接しており、そのすぐ下には小脳が存在します。
小脳の働きとしては、立ったときに真っ直ぐバランスよく立てるように平衡感覚を司っていたり、指先を使っての細かな作業、何も考えずに行動できるという「カラダで覚えること」も小脳の役割です。
居眠りのときの姿勢が自然に戻ろうとするのも、この小脳の働きです。
(あるある話しですねw)
ほかには、自律神経の調整の役割もしています。
小脳は脳の中でサイズは一番小さいですが、細かいシワが多いため、表面積は大脳の25%程に達するそうです。
大脳と並ぶほどの脳の主要部分であり、補助を担う縁の下の力持ち的存在ですネ。
さらにこの小脳奥へ行くと、脳脊髄液(CSF)の循環を促す、第4脳室脈絡糞と呼ばれる重要な管轄があります。
*この脳脊髄液(CSF)の流れが悪いと、おカラダにいろいろな症状が出てきます。
そしてまだまだあります!
後頭骨に関連深い骨。
それが仙骨です。
あたまの中にある硬膜から脳脊髄液(CSF)が染みだし、脊髄硬膜に沿って仙骨まで双方向に流れています。
この脳脊髄液(CSF)はあたまにあるときと、腰部にあるときでは腰部にある脳脊髄液(CSF)のほうがやや比重が重いことが確認されています。
硬膜同士で繋がっているので
あたまの硬膜に捻れや引っかかりがあると、その下に連動して仙骨までもが影響を及ぼしてしまうのです。
私たちが普段から何気なくしている呼吸のときにも、この仙骨と後頭骨は微細に動いているんですよー。
息を吸うと背骨が動き、仙骨の先端が前方に傾きます。同時に、後頭骨は後方に傾いています。
息を吐くと、今度は仙骨の先は後方に傾き、後頭骨の先端が前方へ傾きます。
このようにリンクしているので、後頭骨を触ると仙骨まで整えられます。
私たちの生命維持に欠かせないたくさんの役割を果たしてくれている後頭骨!
仙骨は私たちのカラダの土台となっている大切な中心部なので、後頭骨もしっかり整えたいですネ♪
余談ですが、
うちの母もよく背中が痛い・腰が痛いと口癖でしたが、何回かあたまのおてあてをするようになると
最初はぜっぺきでズレていた後頭骨の位置もちょっとずつ安定し、後頭骨にも少しずつ丸みが出てきました。
腰が痛い、目眩がするなどもあまり言わなくなりました!
もちろん、ほかの頭蓋骨も整えられていっている証拠です。
カラダのおてあてで
少しずつ歪みや捻れを調整しつつ、日々楽しく健やかにお過ごしできるようにお手伝いさせて頂きたいと思います♪
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