頭蓋骨 ~蝶形骨~


蝶形骨は頭蓋骨のほぼ中央部にあり
上面は羽を広げた蝶のように、
前方から見るとコウモリのように見える
立体的で複雑な形をしています。



蝶形骨は
唯一、コメカミから触れることができます。

この蝶形骨は
カラダの中で流れている脳脊髄液(CSF)が
循環する脳硬膜と
密接な関係があるところです。

*脳硬膜は脳脊髄液を包んでいる 
    硬い膜のことで、硬膜の下には
    くも膜・軟膜が存在しています。



蝶形骨の中央には
トルコ鞍というスペースがあり、
その上には視床下部と脳下垂体があります。

視床下部は自律神経系の中枢で
体温調節や血圧、心拍数などの調節、
摂食行動や性機能などの
私たちの本能を司っています。


また、抗利尿ホルモンや
子宮筋収縮・乳腺分泌を促すホルモンなどを
分泌する神経細胞が存在します。 

視床下部は生命現象を司る
自律神経系の交感神経・副交感神経機能も
総合的に調整しています。



私たちは朝日を浴びて起床し
夜更けとともに眠りにつきますよね。

これも
私たちの体内にインプットされた
サーカディアンリズムの現象で
この役割を視床下部が担っています。



視床下部は
怒りや不安などの感情や情動の活動と
密接な関係もあります。

やる気やモチベーションを高めてくれる
ドーパミンホルモンも
この視床下部から分泌されていますよ。

脳下垂体は内分泌系で
数多くのホルモンを分泌しています。


これらの大切な役割を果たしてくれている
視床下部や脳下垂体の下に
蝶形骨があるのです。


脳脊髄液(CSF)の流れが悪くなると
蝶形骨は歪んだり
奥へ入り組んだりしてしまっている
場合もあります。


そうなるとすぐ上にある
視床下部や脳下垂体に異常をきたし
ホルモンバランスの乱れや
自律神経にも影響が出てきてしまいます。

何となく体調が優れない
夜ゆっくり眠れない
イライラやストレスが溜まっている
目眩や目の疲れなど
蝶形骨にも関連しています。
(もちろんほかの骨も影響)



蝶形骨は後頭骨、側頭骨、頭頂骨、
前頭骨などの9種類もの骨と相接しているので
一番ストレスを受けやすい骨かもしれませんね。



蝶形骨の小翼と呼ばれる下面は
大翼との間にある長三角形の隙間に
上眼窩裂という小さな孔(あな)があり、

この中には動眼神経や滑車神経、
外転神経、三叉神経の顔神経、
上眼静脈が通っています。
ほかにも交感神経も通っています。



ちなみに
*動眼神経
  →眼球の筋肉を支配する第3脳神経。
*滑車神経
  →第4脳神経で、脳神経で最も細く眼筋の上斜筋を支配する。
*外転神経
  →眼球を外転させる外斜筋を支配する第6脳神経。
*顔神経
  →第7脳神経で、顔面の表情筋全てに分布。


たくさんの脳神経が
この小さな孔(あな)を通っているので
蝶形骨やほかの頭蓋骨も丁寧に
おてあてしていきますよ♪


サロンに来て下さるお客様も
随分と調子がいいの!
と喜んで言って下さいます。
そんなお言葉が一番嬉しいですネ♪

" カラダのおてあて "
ホントに!!おすすめです☺︎

おてあて整体 プラーナ

あたまや関節・おなかなど、必要に応じた箇所へ 触れながらカラダを調整していくソフトな整体です。 肩こりや腰痛・頭痛・便秘などの不調は カラダのどこかで制限がかかっています。 毎日の生活をよりよく過ごすため、カラダの調和がとれるよう 心地よい状態へ整えませんか? 北海道とかちのおてあて整体 プラーナ *女性専門プライベートサロン*

0コメント

  • 1000 / 1000